6月10日から15日にかけて行われた、中国駐東京観光代表処および中国駐大阪観光代表処の主催による”「你好!中国」四川省の魅力とシャンシャン生誕記念FAMツアー”が無事に幕を閉じました。

このツアーは、東京・上野動物園で生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン」が中国へ帰国したことにより高まった注目と人気を背景に、四川省の豊かな文化・観光資源を広く紹介し、中日間の観光・文化交流をさらに深めることを目的に実施されました。

今回の視察団は、日本の主要旅行会社、メディア、作家、芸術家、パンダ関連団体の代表など15名で構成され、東京・大阪からそれぞれ出発。5泊6日にわたり四川省を訪れ、成都、楽山、雅安、臥龍、アバ(阿壩)などを巡り、四川の自然の美しさと文化的な奥深さを体感しました。

雅安・碧峰峡基地にて記念撮影

6月12日は「シャンシャン」の8歳の誕生日。視察団一行はこの日朝早く、雅安の中国ジャイアントパンダ保護研究センター・碧峰峡基地を訪れ、帰国から2年を迎えた「シャンシャン」との再会を果たしました。ふくよかで愛らしい姿を見せた「シャンシャン」の登場に、視察団のメンバーだけでなく、日本から駆け付けた数百人のファンもカメラやスマートフォンを手に感動の瞬間を記録し、静かに誕生日のお祝いの言葉を送りました。

 

楽山大仏景勝地にて記念撮影

「シャンシャン」との再会だけでなく、視察団は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、楽山大仏景勝地、中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥龍神樹坪基地、四姑娘山景勝地なども視察。パンダの保護研究、仏教文化、チベット・チャン族文化、エコツーリズムといった四川ならではの特色ある魅力を間近で体験しました。

四姑娘山景勝地にて記念撮影

視察を通じて、日本の旅行業界関係者たちは、四川が自然景観や動植物保護、歴史文化など多方面で非常に魅力的であり、日本人観光客の関心も高いと感じたと述べ、今後さらに四川観光の宣伝を強化し、商品開発と販売促進に力を入れていく意向を示しました。また、参加したメディアや文化人からは、記事執筆や番組制作、SNSを通じた情報発信などを通して、「シャンシャン」の物語と四川の魅力をより多くの日本人に伝えていきたいとの声が寄せられました。

長年にわたり、ジャイアントパンダは中日友好の象徴として親しまれてきました。2023年2月に「シャンシャン」が四川に戻って以来、中日両国でパンダをめぐる交流活動はますます盛んになっています。

今回の”「你好!中国」四川省の魅力とシャンシャン生誕記念FAMツアー”は、パンダを愛する日本のファンの想いに応えるとともに、四川の魅力的な文化・観光資源を広く発信し、日本からの訪中観光市場の開拓に新たな活力と推進力をもたらす意義ある活動となりました。

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