中華人民共和国についての概要や休日(祝日)や行事について説明します。
旅をする際の参考資料としてお使いください。

 中華人民共和国について 

国旗 五星紅旗
首都 北京
行政区画 全国には、省、自治区、直轄市が置かれている。
省と自治区には、自治州、県、自治県、区を設置する市がある。県と自治県には、郷、民族郷、鎮がある。
直轄市と比較的大きな市には、区、県、区を設置しない市があり、自治州には、県、自治県、区を設置しない市がある。
自治区、自治州、自治県は、いずれも民族自治区域である。
国土 陸地面積は、960万平方キロメートルで、ロシア・カナダに次いで、世界で3番目の広さ。日本の約26倍。
中国の地勢は西高東低で階段状に海のほうへ傾斜している。この地勢は海洋の湿潤な風が入り込みやすいと同時に、多くの大河が東へ向かって流れる原因となった。
山地・丘陵と高原は、全陸地面積の65%を占める。標高8844mのチョモランマ峰は、世界一の高さを誇り、トルファン盆地は、海平面より154m低い。
人口 世界で一番人口の多い国。14億5万人(2019年の統計)
民族 56の民族からなる統一された多民族国家。
漢民族が全体の約91.51%を占める為、他の55の民族は少数民族と呼ばれている。
言語 中国語(漢語)が現在広く通用している共通語(普通話)。国連の6種言語のひとつでもある。
方言は上海語・広東語・福建語などいろいろあり、都市ごとに方言があると言っても過言ではない。
55の少数民族のほとんどは、民族独自の言語があり、そのうち30余りの民族は民族独自の文字を持っている。
標準時、時差、就業時間 日本との時差はマイナス1時間。
東から西までの経度差は60度以上に上り、世界標準時区域の区分では5つの時間区域にあたっているが、中国各地はいずれも北京時間を採用している。
つまり西に行けば行くほど日の出と日の入りが遅く感じられる。5日間労働制を実施しており、土曜日と日曜日は休日である。
気候 大陸性モンスーン気候。地域が広く南北の緯度差は50度に近い。
大半の地域が温帯に属しており、南方の一部は亜熱帯と熱帯に属する。北部は寒帯に近く、一部の高山地域は永久氷雪帯にあたっている。ほとんどの地方が冬は寒く乾燥し、夏は暑くて雨が多い。
最北端の黒龍江省北部は冬が長く夏がない、南の海南島は夏が長く冬がない。淮河流域は四季の区分がはっきりして、雲貴高原の南部は1年を通して春のようである。
西北の内陸地区は寒暑の変化が大きく、西南の青蔵高原は1年中気温が低く高山寒冷地帯になっている。
一部の砂漠地区は1年中雨が少なくて乾燥している。このように複雑かつ多様な地形と気候が豊富な自然景観と多彩な民族文化を生み出した。

休日・行事 

法定休日について

中国の公的休日(祝祭日・記念日)について紹介します。中国には、古くからの伝統や習慣に基いた祝日や行事があります。

・新年(元旦): 西暦1月1日 全国で1日休み
中国では、伝統的にいわゆる「旧暦」に基いて新年を祝うのが通例。
その為、新暦での1月1日は元々はあまり重要視されていなかったが、最近では外国文化に触れる機会も増えた為に、中国でも重視するようになってきた。

・春節(旧正月): 旧暦1月1日(西暦1月下旬~2月中旬で変動)3日間休み
中国の伝統的な習慣。
旧暦の12月末日(前年)、1月1日、1月2日をそれぞれ除夕、年初一、年初二と呼び、新年の最初の日を盛大に祝う。
春節の期間は獅子舞や龍舞、舟踊り、竹馬踊りなどの伝統的な娯楽を楽しむ。
街は花火や爆竹が鳴り響く。春節商戦も盛んで賑やかな雰囲気なので旅行にも良い時期。

【2033年までの春節】
2024年2月10日/2025年1月29日/2026年2月17日/2027年2月6日/2028年1月26日
2029年2月13日/2030年2月3日/2032年2月11日/2033年1月31日

・清明節: 春分の15日後(西暦4月5日前後)全国で1日休み
先祖のお墓参りをする日。24節気の一つ。
掃墓節とも呼ばれ、祖先を敬いまつる行事が中国各地で行われる。
また古来より、春を迎え、家族で郊外に散策に行く習慣もあり、これを「踏青」という。

・労働節(メーデー): 西暦5月1日 全国で1日休み
国際労働節。5月1日なので、「五一労働節」「五一」とも言われる。

・端午節: 旧暦5月5日(西暦5月下旬~6月下旬)全国で1日休み
日本の端午の節句とは違い、楚の時代の愛国詩人・屈原が川に身を投じた日とされている。
当時多くの船を出して遺体を捜したことが現在のドラゴンボートレースの由来となっている。
遺体を魚が食べないように竹筒にご飯を入れて流したことから、今でもチマキ(竹の葉などにもち米をくるんだもの)が食される。

・中秋節: 旧暦8月15日(西暦9月上旬~10月上旬)全国で1日休み
満月をめでる日。秋のちょうど真ん中にあたるので中秋という。
心を込めて作った月餅を月の神に捧げ、そのあと月が丸いことと家族円満をかけ、皆で分けて食べる。
中国に古代から続く風習。近年は月餅を贈り合うのが一般的で、月餅の贈答も商業主義的競争になってきている。

・国慶節: 西暦10月1日 全国で3日間休み
中華人民共和国の建国記念日。
1949年10月1日に故毛沢東主席が天安門で建国宣言、中華人民共和国が正式に建国されたことにちなむ。「十一」とも。

伝統的な記念日
・新年(元旦): 西暦1月1日 全国で1日休み
中国では、伝統的にいわゆる「旧暦」に基いて新年を祝うのが通例。
その為、新暦での1月1日は元々はあまり重要視されていなかったが、最近では外国文化に触れる機会も増えた為に、中国でも重視するようになってきた。

・重陽節: 旧暦9月9日
9は陰陽五行で「陽」にあたるので、陽である9が2つ重なるとして「重陽」という。年配の方を敬う日。

その他の西暦祝祭日

国際勤労婦人デー      3月8日
植樹の日          3月12日
中国青年デー        5月 4日
国際児童デー        6月 1日
中国人民解放軍建軍記念日  8月 1日
教師の日          9月10日