中国旅行をする際の準備として、出入国の規定・中国旅行の豆知識・旅先で困った時の対処法等について説明します。

出入国の規定(ビザ・持込制限など) 

 入出国関連 ~最新情報~

中国国家移民管理局は「中国出入境査証に関する質疑応答」を発表しました。(2024/02/26)
中国国家移民管理局は「一部の国家に対する海南省への査証免除入境の適応範囲拡大に関する公告」を発表いたしました。(2024/02/09)
中国が外国人の訪中に関する利便性を高める5つの措置を実施しました(2024/01/11)
中国査証基本料金の引き下げについてのお知らせ(2023/12/08)
中国ビザ申請の事前予約廃止についてのお知らせ(2023/11/16)
中国を出入国する際の「健康申告」は不要のお知らせ(2023/11/01)
外国人訪中ビザに関する申請書の簡素化のお知らせ(2023/09/25)
中国査証取得につきまして(2023/9/08)

◆中国渡航前の参考資料


【参考資料の内容】

・ビザ申請等の渡航情報(3~6頁)
・通信に関して(7~9頁)
・決済に関して(10~17頁)
 〇Alipay(アリペイ)のセットアップ
 〇WeChat (ウィーチャット)のセットアップ
・公共交通機関の決済に関して(18~19頁)
・地図に関して(20頁)
・注意事項(21頁)
・チェックシート(22頁)
・中国駐東京観光代表処のSNS情報(23頁)
・参考資料リンク(24頁)

下記よりダウンロードできます。ご自由にご利用ください。

【通常版】

 

◆ビザ(査証)

2023年12月1日現在、中国に渡航する際(観光を含め)はビザの申請が必要です。
2023年12月1日現在、中国ビザ申請センター東京、名古屋では、ビザ申請に対する事前予約制を廃止しました。
申請書類を申請センターオンライン上で記入、印刷、署名の上、その他必要書類を持参すれば、ビザ申請が可能となりました。
所要時間は1時間程度、最短で4営業日でビザの発給が可能となりました。ビザの発給要件等の詳細は日々変化しています。中華人民共和国駐日本国大使館、中国ビザ申請センターHPもしくは領事館HPをご確認の上、最新情報をもとにビザ申請を行ってください。

※中国ビザ申請に関わる申請機関には管轄地域があります。住民票記載の住所以外での申請は出来ません。所轄地域地域等の詳細情報は中華人民共和国駐日本国大使館、中国ビザ申請センターHPもしくは領事館HPをご確認下さい。

中華人民共和国駐日本国大使館のHP
中国ビザ申請センター東京HP
中国ビザ申請センター名古屋HP
中国ビザ申請センター大阪HP

◆持込制限(お金・漢方薬・動物)

外貨

 旅客が入国時に所持する外貨、トラベラーズチェックなどの数量は制限されない。
出国者が5000米ドル~10000米ドル(10000米ドル含む)相当の外貨現金を所持し出国する場合、税関は銀行より発行される『携帯外匯出境許可証(外貨所持出国許可書)』を以て出国を許可する。

人民元

 旅客が入出国する際の人民元所持限度額は20000元で、20000元を超える場合は入出国が拒否される。

漢方薬材、漢方薬

旅客が出国する際に携帯する漢方薬材、漢方薬の総限度額は300人民元、香港・マカオへ出発する際の総限度額は150人民元。
海外へ郵送される漢方薬材、漢方薬の総限度額は200人民元、香港・マカオへ郵送する総限度額は100人民元。
海外から入国した旅客が外貨で購入した合理的な数量の個人用漢方薬材、漢方薬を所持して出国する場合、税関はインボイス及び外貨両替控えを以て出国を許可する。
ジャコウ及び前述限度額を超える漢方薬材、漢方薬の出国は不可。

動物

旅客がペットの動物をつれて入国する場合は、犬或いは猫を一人一匹に限る。その犬、猫は輸出国(或いは地域)より発行された検疫証書と狂犬病免疫証書を所持しなければならない。

旅のマメ知識 

中国旅行におけるマメ知識を紹介します。事前に理解しておくと役立つ内容を紹介します。

◆マナーについて

海外に行くとその国における独自の習慣(マナー)があります。覚えておくと便利です。

レストランでの食事

レストランに入って座ると、まず出されるのがお茶。料理が違うと、お茶の種類や器、入れ方も違い、作法も色々ある。
そして中国の宴席にアルコールは欠かせない。日本で馴染み深い紹興酒は食欲増進のための軽い酒で、中国の宴席では茅台、二鍋頭などアルコール度数が非常に高くて強いものを好む。
中国料理は栄養価と美味しさを重んじると同時に、料理の配膳順序も大切にしている。
最後に出されるものはスープに決まっているが、これは西洋との大きな相違点で、中国式は「前菜⇒メインディッシュ⇒スープ⇒点心⇒デザート⇒果物」順。
中国の8大料理の宴席も一般の宴席も、基本的にはこのようなコースになっている。
宴会や接待では、食事を残すことで「満腹です。満足しました。」と招待者に意思表示をするが、普通の食事の際はすべて食べてかまわない。
ただし全体的に量が多いため、最後のほうの料理が食べられなくなったり、食べすぎになりやすいので注意すること。

トイレ

2015年より「観光地トイレ革命」が始まり観光スポットや都心部を中心にきれいな公衆トイレの建設が進んでいる。高級ホテルや大都市の市中はほぼ整備されている。一部街では有料のトイレがあることに要注意。
日本とは違って、高級ホテルのトイレを除いて公衆トイレでは紙を備え付けのカゴの中に捨てる。
一般ではないが、ドアのないトイレもある。顔が見えることからニーハオトイレと呼ぶ。習慣の違いからカルチャーショックを受けることもあるかも知れないが、それも中国旅行の楽しみのひとつにしてしまおう。

道路の横断

中国の道路は日本とルールが違い右側通行なので、横断する時は特に左側に注意。
また中国の交差点では車は常時右折可能なため、注意が必要。中国人の流れにそって渡るとよい。

◆環境と生活習慣の違いについて

食べ物

慣れない料理と水でおなかの調子が悪くなることもある。中国料理に関しては別の項目でも紹介したが、大抵は量が多いので消化不良に注意したい。食中毒などは少ないが、慣れてないことからお腹を壊すことがあるので、自分の飲みなれた整腸剤を持ち歩くほうがよいかもしれない。

水道の水は衛生面では問題ないが、日本の軟水と違って硬水のため、日本人のおなかにはあわず、あたることもあるので飲まないこと。
また水気の多い生野菜や氷も注意が必要。現地の人は湯ざましや自分で入れたお茶を飲んでいる。
気候の特長として、空気が乾燥しがちである。汗をかいてもかいていないように感じるが蒸発しているので、水分は充分摂ることが必要。
ミネラルウォーターや蒸留水がどこででも安く手に入る。ホテルの部屋も乾燥しているので枕元に水を入れたコップを置くなどの対処も必要。また、部屋で洗濯物を干すとよく乾くので一石二鳥。

高山病

飛行機などで低地から高地へ急速に移動するとなりやすい。どのくらいの標高でどのような症状がでるかは個人差がある。
対策としては、以下があげられる。ちょっとした体調の変化にも敏感に注意すること。
・ゆっくり行動
・禁酒
・深呼吸をする
・水分を多めに摂ってよく排泄する
・睡眠薬や風邪薬は服用しない

◆買い物について

帰国後、商品の不備に気付いても日本から返品交換をすることは難しい。
箱や袋に入ったものを買う場合はその場で開けて確認すること。ほしいものと色や模様が違ったり壊れていることもある。
また偽物にも注意が必要。骨董品など高価なものは自分が納得のいくものを納得のいく値段で買うこと。その場で大金を支払い、帰国後自宅に託送してもらうという買い物は、馴染みの店やよほど信用がある店以外ではしないほうが無難。 市場や個人商店では価格が言い値なため、値段交渉が必要。筆談でも充分できる。

◆持って行くと便利なもの

・ウエットティッシュ
手が汚れたときはもちろん食器の汚れが気になるとき、お手洗いが衛生的でないときなど、いろいろな場面で大活躍する。
・ポケットティッシュ
ウエットティッシュと同じく非常に役に立つ。トイレは紙がないことが多く、ちょっとしたホコリを払ったりするのに便利。多めに持っていって損はない。
・ハンドクリーム、リップクリームなど保湿用品
気候がとても乾燥している為、手がかさかさになり、逆むけもできやすい。顔もつっぱってくるので要注意。特に女性の方には必需品。

中国で困った時には 

◆盗難・紛失について

盗難や紛失は、すみやかに現地の公安(警察)に届け出て盗難(紛失)届け受理証明書をもらう。
この証明書は各種の再発行手続きや海外旅行傷害保険の請求に必要。
よって渡航前に海外旅行傷害保険に加入しておき、万が一の被害にそなえた方がよい。
もしも盗難の被害に遭った場合、残念ながら返ってこないことが多い。
防衛策として、自分の荷物からは絶対に目を離さないこと。手荷物は体の前や横に身に付け、自分から見えるようにする。
また、必ずバック等のふたは閉めること。リュックは両手が空くので登山や人が少ない観光地等では便利だが、人が集まるところでは抱えるなどの対策をとった方がよい。
パスポートの紛失は日本大使館領事部へ。

◆中国国内の緊急電話番号

●公安(警察)   :110
●公安(交通事故) :122
●救急車      :120
●火事       :119
●電話番号案内   :114(中国国内無料)